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【生理学】ATP(アデノシン三リン酸)と運動の関係性|食事スタイル

こんにちは、ススム(@Susumu_Shimoda_)です。

私たちの活動エネルギーは「ミトコンドリア」や「ATP」の分解と再合成が深く関わっています。

今回は「ATP(アデノシン三リン酸)と運動」の観点からお話しします。

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ATP(アデノシン三リン酸)と運動

運動において、筋肉は力を発揮する際にATP(Adenosine Tri-Phosphate|アデノシン三リン酸)という物質を消費します。

ATPは、アデニン、リボース、3つのリン酸から構成されています。ATPから1つのリン酸が離れADP(Adenosine Di-Phosphate:アデノシン2リン酸)に分解されるときに生じるエネルギーを利用し、筋収縮が行われています。

運動を持続したり、再び運動を行うためには体内でATPを再合成する必要があるが、この合成過程が運動強度によって大きく3種類に分かれています。

3種類

■ATP-CP系
エネルギー源:PCr(クレアチンリン酸)
持続時間:7.7秒
特徴:爆発的な運動

■解糖系(乳酸系)
エネルギー源:グルコース
持続時間:33秒
特徴:強度の強い運動

■有酸素系
エネルギー源:炭水化物、脂質、たんぱく質
持続時間:3分以上
特徴:ゆっくり長い運動

ATP-CP系
ATPはごく僅かな量しか筋中に貯蔵されていないので、大きな力を生み出すと筋内のATPは瞬く間に涸渇してしまいます。そこで、ATPの消費が激しい器官においてはATPを再合成生する機構が備わっています。ATP-CP系は、筋内のクレアチンがリン酸と結合してクレアチンリン酸となり、ADPにリン酸を与えることでATPを再合成するという働きを担っています。しかし、クレアチンリン酸の貯蔵量も限られており、ATP-CP系の持続時間は~8秒程度であると言われています。

■解糖系(乳酸系)
筋内に貯蔵されている糖質(炭水化物)、すなわちグリコ―ゲンはピルビン酸に分解されます。ピルビン酸はミトコンドリアで代謝されるが、急激にグリコーゲンが分解される場合、すなわちエネルギー需要が急激に高まった状態では、ピルビン酸は一時、乳酸へと還元されます。グリコーゲンがピルビン酸へと分解され、そして乳酸へと還元される一連の反応経路を解糖系と呼び、この時に発生するエネルギーがATPの産生に用いられます。この経路によっては、30~60秒程度最大限の筋収縮が可能であると言われています。

■有酸素系
この経路では、ピルビン酸や、脂肪が分解し遊離脂肪酸から生成されたアセチルCoAがミトコンドリア内でTCA回路(トリカルボン酸回路:Tricarboxylic acid)に取り込まれ、複雑な過程を経て処理されます。。その後、電子伝達系に入り、そこで多くのATPが再合成される。代謝の過程で酸素を必要とする為に(好気的)、先に挙げた2つのエネルギー供給系と異なり瞬間的なエネルギー供給には不向きであるが、エネルギーの供給量は大きいため、有酸素系のATP産生によって長時間の運動が可能となります。

是非、今回紹介した「ATP(アデノシン三リン酸)と運動の関係性」の記事を参考にしてみて下さい。

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