こんにちは、ススム(@Susumu_Shimoda_)です。
私は、JICA海外協力隊として2023年9月25日よりインドネシアにて生活をしています。
今回は、「陸上競技指導開始とスポーツ環境」について紹介します。
「JICA海外協力隊に興味のある方」や「海外が好きな方」、「インドネシアで生活予定の方」へ参考になればと思います。
✔︎国際協力に関するおすすめの本
インドネシアはマカッサルでのスポーツ環境
私は過去にもミャンマーでJICA海外協力隊の経験があり、今回が2度目となります。
こちら記事でも紹介していますので、あわせて参考にしてみてください!
JICA海外協力隊活動記
マカッサルに来て1週間が経ち、私のCPともようやく話が出来ました。
現時点で私が把握している練習環境や体制について紹介します。
体制
コーチ:40代男性ヘッドコーチ1名、60代男性コーチ(すでに定年退職)1名
選手:SKO15名、PPLP10名、PP2OPT4名
練習時間:6:00 ~ 7:30 (月 ~ 金)、16:00 ~ 18:00 (月 ~ 金)、7:00 ~ 9:00 (土)
SKOとPP2OPTの選手の予算は州から、PPLPの選手の予算は国から支給されています。
インドネシア国内の主な試合時期5~10月で主な試合は下記の通りです。
試合
・PON(Pekan Olahraga National)2年に1回
・PORDA(Pekan Olahraga Daerah)4年に1回
・POPNAS(Pekan Olahraga Pelajar Nasional)4年に1回
インドネシアのスポーツの組織構造は下記の通りです。
組織構造
・Kementerian Pemuda dan Olahraga(kemenpora)
▶︎Dinas Kepemudaan dan Olahraga di daerah
・KONI(Komite Olahraga Nasional Indonesia)
▶︎PBVSI(Persatuan Bola Voli Seluruh Indonesia)
▶︎PASI(Persatuan Atletik Seluruh Indonesia)
私が配属されている「南スラウェシ州青年スポーツ局」のPPLPの種目は現時点で7種目あります。
PPLP種目
◆Pencak silat(伝統武道)
◆Atletik(陸上)
◆Dayung(カヌー)
◆Senam(体操)
◆Bulutangkis(バドミントン)
◆Panahan(アーチェリー)
◆Karate(空手)
PPLPの選手は敷地内の寮に住むことができ、食事も提供されます。
選手たちのスケジュールとしては下記の通りです。
スケジュール
・4:00 起床(お祈り)
・6:00~7:30 朝トレーニング
・7:30~9:00 シャワー、朝食、準備
・9:00~13:00 学校
・13:00~16:00 昼食、休憩
・16:00~18:00 午後トレーニング
・18:00~ 夕飯、洗濯、休憩など
そして、PPLPの選手達は寮に住んでいると言いましたが、様々な決まりなどがあるみたいです。
規則
・選手は月Rp550.000の小遣いが支給
・外出時はノートに記入、外泊を伴う場合は許可が必要
・彼女は作ってはいけないが、内緒でつくっている場合もある
・自分で洗濯をする など
陸上競技指導開始
私は初めの1ヶ月間は選手達の練習パターンや組織体制、コンディションを把握するために、観察しようと思います。それから、課題を洗い出して、解決できそうなところはCPと話して決めていきたいと思います。
トレーニング計画は、CPがすでに計画しており、そのプログラムに沿って、練習するという流れみたいです。
トレーニングの大体の流れは下記の通りです。
トレーニングの流れ
・ウォーミングアップ(30分)
▶︎各ポイントごとに指定のストレッチや動きをして体をほぐしながら歩きでグラウンド1周
▶︎スプリントドリル(10種類ほど)
▶︎メインストレッチ
(▶︎スパイク流し)
・メイントレーニング(1時間)
・クールダウン(20分)
▶︎ジョギング
▶︎ストレッチ
このような流れとなっています。
私が感じた気づきとしては下記の通りです。
気づき
・股関節の柔軟性や敏捷性を高めるためのドリルが少ないこと
▶︎ハードルドリル、ラダードリルなど
・重心移動や、走りのテンポの感覚などを身につけるためのドリルが少ないこと
▶︎マーカードリルなど
・自分の動きの確認不足
▶︎あらかじめ決まったトレーニングをこなすことがルーティン化されてしまい、動画で自分の動きを把握して、「課題は何か」「何が良かったか悪かったのか」「どんな練習をすれば解決出来るのか」など、自分と向き合う時間が不足しているので、動画を撮ってもらい分析する時間が必要
・選手全員が同一メニューの実施
▶︎年齢や経験が違えば、能力も異なるので、選手一人一人に合ったメニュー、本数、強度で実施する必要がある
・水分補給
▶︎ここでの気候湿気が多く乾燥しており暑いので、喉が乾いたと感じる前に水分補給をする必要がある。一人一人ボトルを持参することを推奨する
・選手のトレーニング知識不足
▶︎選手1人1人が特定のメニューをする効果や意味、目的を把握することが必要
・栄養バランス
▶︎特にPPLPの選手は寮の食事を食べていますが、栄養面を考慮するとたんぱく質が不足していると感じます
・集中力の欠如
▶︎例えばウェイトトレーニング中に座っておしゃべりする選手が多いが、一部の選手は集中している。
上記の中の「栄養バランス」に関してですが、主な食事メニューはこのような感じです。
ご飯はおかわり自由ですが、たんぱく質源である魚や肉類は1つまでだそうです。
ご飯1杯分の栄養価は下記の様に言われています。
鮭の切り身1切の栄養素はこちらです。
恐らく、1食から摂取しているたんぱく質量としては、20g前後だと思います。
3食でも60gなので、成長期のアスリートなので、最低でも体重の1.2倍のたんぱく質は摂取したいところではあります。
話によると栄養士は基本おらず、数ヶ月に1度は栄養を管理している方が来るとか来ないとか。。
普段練習している競技場は、空港の近くにあるため飛行機が上空を飛んでいたり、周囲は雑木林で囲まれていたりします。
雨が降った場合は2階の観覧席のスペースを利用して練習します。
ここの競技場は設立されてから予算の関係で一度も補強されてないため、タータンは剥き出しのところが多く、幅跳びのピットに関しては、手入れがされていないため、草が生い茂っています。
私は以前、ミャンマーで指導していましたが、インドネシアはまた異なることが多いです。
特にミャンマーは上座部仏教徒が大多数でしたが、インドネシアは多くの方がムスリム教徒なので、宗教の違いも感じています。
例えば、挨拶の際に先生の手を握りおでこにつけたり、練習の始まりと終わりでお祈りを捧げるなどです。多くの日本人は宗教を身近に感じることがあまりないかと思います。
なので、宗教の考え方も海外ならではの学びとなります。
これから、新たな情報を得る機会があると思うのでその際にまた更新できたらと思います。
以上が今回のブログとなります。
読んで頂きありがとうございます。
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