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【現状】世界の貧困事情と社会に与える影響とは

こんにちは、ススム(@Susumu_Shimoda_)です。

開発途上国と呼ばれている国は195カ国中140カ国以上あり、開発途上国の中でも特に開発の遅れた47カ国は「後発開発途上国」と呼ばれ、その殆どが世界銀行によって「低所得国」に分類されています。

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世界の貧困事情|国際貧困ライン

⚫️1990年、研究グループと世界銀行が、世界的な貧困層を把握するための指標として「世界貧困ライン」を設定され、最初の国際貧困ラインが1日1ドルと定められました。

⚫️2005年には国際貧困ラインが1日1.25ドルに変更され、2015年10月、世界銀行は貧困の基準を1日1.9ドル以下の収入と設定されました。

⚫️2015 年に改定された1日1.90ドルの「国際貧困ライン」に沿うと、1990年は36%(18億9,500万人)、2015年は10%(7億3,600万人)でした。

⚫️1日1.9ドルの収入は日本円でおよそ210円。世界銀行のデータによると、およそ7億3600万人がこのわずかな収入で生活しており、世界人口の約10%、日本人口の6~7倍の人々が貧困

2015年、世界の極度の貧困層7億3,600万人の半数が、わずか5カ国に集中していました。この5カ国は、インド、ナイジェリア、コンゴ民主共和国、エチオピア、バングラデシュです。よって、世界全体で極度の貧困層を削減するには、これら5カ国における取組みとともに、極度の貧困層のうち85%(6億2,900万人)が暮らす南アジア地域とサブサハラ・アフリカ地域の貧困削減に取り組むことが不可欠です


https://www.worldbank.org/ja/news/feature/2019/12/20/year-in-review-2019-in-charts

貧困層の分布

⚫️世界銀行は、貧しさを測るための国際的な基準を1日1.25ドルと定めています。2008年現在、発展途上国全体では、22%に相当する12億9000万人が1.25ドル未満で暮らしています。 2008年の世界の人口は67億5000万人でしたが、2008年サハラ以南アフリカでは47%、東アジア・大洋州では14%の人が1日1.25ドル未満で生活していますが、1981年には、サハラ以南アフリカでは51%、東アジア・大洋州では総人口の77%が貧困層で、東アジアが世界一貧困率の高い地域でした。

⚫️1990年の世界の貧困率はおよそ36%であり、2015年貧困率10%という数字は、大きな改善になりました。

世界の子どもの貧困事情

⚫️子どもは世界人口の約3分の1を占めていますが、6人に1人(3億5600万人)の子どもたちが、「極度にまずしい」状態です。

⚫️また極度の貧困状態に陥る可能性は、子どもがおとなの2倍以上です。また開発途上国の5歳未満の子どもの約20%が極度の貧困状態にある家庭で暮らしています。

⚫️子どもの貧困は不安定な国や紛争の影響を受ける国においてより顕著で、これらの国々では、他の国の子どもの約15%に比べ、40%以上の子どもが極度の貧困状態にある家庭で暮らしています。また、極度の貧困状態にある子どもの70%は、世帯主が農業に従事している家庭で暮らしています。

貧困による子どもの死亡率

⚫️国連の「死亡率推計に関する機関間グループ(IGME)」によると、2017年に死亡した15歳未満の子どもは推計630万人で毎日およそ1万7000人の子供が亡くなっています。

⚫️そのうち540万人が5歳未満児で、その50%はサハラ以南アフリカ、30%は南アジア

⚫️国連開発機構のデータでは、世界の5歳未満児の死亡数は2007年で900万人、1990年には年間1260万人だったことと比較すると徐々に改善されています。

⚫️5歳未満児の死亡者のうち、約4割は生後1ヶ月以内の新生児期に亡くなっています。死亡原因は、「技術のある助産師が立ち会わない出産」や「不十分な健康管理・不衛生な環境」を起因とした、「肺炎」「マラリア」「はしか」といった多様な感染症・合併症です。

多次元貧困指数とは

多次元貧困指数とは、所得だけでなく、健康、教育、生活水準の3つの次元から貧困層を定義する指標であり、いくつもの種類の貧困に同時に直面している人々の事を言います

多次元貧困の具体的な指標
就学経験年数が6年以上の世帯員がいない
学校に通うべき年齢の子供が就学していない
調査日までの過去5年間のうちに子供が亡くなった
栄養不足の成人又は子供がいる
電気の供給を受けていない
改善された下水設備がない、又は、改善された下水設備を他の世帯と共用している
安全な水が得られない、又は安全な水を入手するのに往復30分以上かかる
家の床が泥、砂又は糞である
糞、木材又は木炭で料理をする
ラジオ、テレビ、電話、自転車、二輪車、冷蔵庫、自動車、トラックのいずれも持っていない
https://www8.cao.go.jp/kodomonohinkon/chousa/h28_kaihatsu/2_02_2_2.html

貧困の地域格差

⚫️国連開発計画とオックスフォード貧困・人間開発イニシアティブが2018年に発表した「多次元貧困指数(MPI)」によると、多次元貧困層の83%はサハラ以南アフリカと南アジアです。

⚫️サハラ以南アフリカでは、人口の58%にあたる5億6000万人が、南アジアでは人口の31%にあたる5億4600万人が多次元貧困層

貧困が与える影響

教育格差

貧困地域に住む子ども達の多くは、学校に通うお金もなく、幼い頃から働かされるなど、親の教育への意識も低く、満足な教育を受けられないケースが多いです。また、国の未来を担う人材の育成が出来ない為、経済発展にも繋がらないという課題もあります。

医療格差

医療整備が不十分であるため、助けられるはずの命も失うケースが多いです。

性差別

国際協力機構によると、小学校に通う可能性がない女子の人数は男子の1.5倍とされ、特に貧困地域では女子の教育が軽視されています。

貧困の原因は

政治経済

貧困地域では、子ども達への教育も行き届かない為、経済発展にも繋がりません。また、国の財政も大きなダメージを受ける為、医療不足や食料不足が加速し、栄養失調や感染症にかかる人が増え、資源を奪い合う紛争も発生します

紛争難民

紛争により職や住居を失うことで難民が増え、一度難民になると、住居もなく、収入を得ることも困難になり、貧困から抜け出すことが難しくなります。

災害

自然災害によって年間2600万人が貧困状態にあります。

課題解決への取組

企業の取組

・フェアトレード

・子ども食堂

・託児所や保育園の増加

私達が出来る事

・寄付や募金

・イベントに参加する

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