アーロウン ミンガラバー (みなさん、こんにちは)
ネーカウンラー? (お元気ですか?)
こんにちは、ススム(@Susumu_Shimoda_)です。
私は2018年10月25日から2020年3月までミャンマーで生活していました。
今回は、「コロナとクーデターが与えた経済悪化と貧困危機」について紹介します。
「国際協力に興味のある方」や「海外が好きな方」、「ミャンマーで生活予定の方」へ参考になればと思います。
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コロナとクーデターが与えた経済悪化と貧困危機
現在、ミャンマーでは、経済停滞と情勢悪化が深刻化しています。 (2021年時点)
最近では、サッカー・ワールドカップアジア2次予選で日本に来日していた「ピエ・リアン・アウン」という選手が試合の国歌斉唱中に「スリーフィンガー」で抗議をして、話題になりました。
そして、ミャンマーへ帰国間際の空港で、日本に残る意思を伝え「難民申請」への決意。
国民が軍事政権に抗議する理由は、過去の惨劇を繰り返さない為です。こちらの記事で紹介しています。
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2021年4月30日に、国連開発計画(UNDP)が発表した報告書で、「新型コロナウイルス感染拡大と軍事クーデター」により、経済・情勢状況が悪化し、この状態が続けば、1日1.1ドル(約120円)未満で生活する貧困層は2022年までに人口の48.2%、2500万人になるといいます。
ミャンマーの人口が、5405万人(2019年)なので、人口の約半分が貧困に陥ります。
この状況が続けば、都市部の貧困率は3倍に膨れ上がる可能性があり、特に、女性が生計を担う家庭への影響は拡大し、ミャンマーの子どもの半数以上が1年以内に貧困に陥ると予想されています。
情勢の悪化により、サプライチェーンが遮断され、人、サービス、そして、農産物をなどの商品の移動が困難になっています。
また、都市エリアでは、銀行の引き出し制限や、最近では、停止による貨幣の入手が困難になっています。特に、小規模ビジネスを行っている事業者は大きな打撃を受けています。
コロナの影響で、出稼ぎ労働者42万人以上が帰省を余儀なくされ、2020年末時点で、収入が半減した世帯は、全体の83%になりました。
それに伴い、ミャンマーの通貨の急落により、輸入品や燃料の値段も上がっており、市民の生活はより一層苦しくなっています。
ミャンマーの貧困の変遷
2016年に発表された「JETRO」の調査によるとヤンゴンの社会経済学的階層はこの様になっています。
ミャンマーの貧困層は最近まで順調に縮小していました。
特に、2011年の民政移管後は政治や経済発展が進み、2017年に世界銀行とミャンマー政府がまとめた報告書によると、貧困率は2005年の48.2%から2015年には19.4%にまで減りました。しかし、「アジアの最貧国」という事実は変わりません。
また、都市部と地方との経済格差は改善されておらず、インフラが整備されていない地方では、輸送コストの高さなどから雇用がなく、貧困層が集中しているのが現状です。
特に、ラカイン州は地方の中でも貧困率が高く、2014年の国連開発計画(UNDP)の調査によると、ラカイン州の貧困率は78%と、他の地方と比べても圧倒的に高い数値となっています。
そして、人口の約3分の1は、いつでも貧困状態に陥る可能性がありました。
そこへ、コロナとクーデターの波がきました。
ミャンマーで起きている事は、想像しているよりも深刻な問題になっています。
今、私が出来る事として、この様な事実やミャンマーについて情報発信すること。
1日でも早く、あの美しい景色と笑顔で溢れたミャンマー人の顔が見れますように。
ミャンマーの歴史を説明しているこちらの本もおすすめです。
✔︎ミャンマー政変
✔︎アウンサンスーチーのミャンマー
✔︎ミャンマーの歴史教育
ミャンマーでの政治体制や経済施策にはこの様な歴史がありました。
以上が今回のブログとなります。
読んで頂きありがとうございます。
それでは、タッター (じゃあね)
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