こんにちは、ススム(@Susumu_Shimoda_)です。
人間の記憶と脳は密接に関わっています。仕事や勉強で覚える事がたくさんあるけど、なかなか覚えられないという方は、今回紹介する記憶と脳の仕組みを知っておくといいでしょう。
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長期記憶の仕組み
人間の記憶には、「感覚記憶」「短期記憶」「長期記憶」の３種類があり、中でも「長期記憶」に移行すると物事を理解するのにとても役立ちます。
「長期記憶」にも、種類があるので見ていきましょう。
以前までの記事では、人間の脳波・睡眠・記憶に関して紹介していますので、是非そちらも読んでみてください。
本題入りますが、「長期記憶」は、長期記憶の保持時間は、ほぼ永久的と言われています。
中でも「エピソード記憶」は、自分が実際に体験した出来事の記憶です。
「エピソード記憶」にも以下のように分ける事ができます。
自伝的記憶
特に個人の人生にとって重要で、アイデンティティに深く関連したり、強い感情を伴う記憶を「自伝的記憶」と言います。
例えば「高校時代に部活動で誰よりも努力して全国大会で初の入賞を果たして、そこで、考えて練習することの大切さを知った」などの記憶は人生に関連するような出来事と強い感情を伴うものです。
メカニズム
人間の記憶のメカニズムには知覚情報を保持するだけではなくて、知覚された情報を処理する機能も備わっています。
例えば、読書をしているとその情報は一旦、感覚記憶に貯蔵される。
そこで、読書中に、外から工事の音がするとそれも感覚記憶に貯蔵される。
しかし、今は、読書していることに注意がいっているので文字情報は、短期記憶に転送されます。
短期記憶は、マジカルナンバー７±２という情報量の制限と約１５〜３０秒で保持時間の限界がくるため、忘却が開始します。
しかし、短期記憶には、知覚情報の貯蔵だけではなく、他の記憶貯蔵庫にアクセスして情報の処理を進めるといった機能があり、このことを「ワーキングメモリー」といいます。
睡眠中は脳や神経の機能は低下するが、完全に機能は停止していなく、覚醒中に起きた出来事や学習、獲得された知識・技能は、睡眠で処理しています。
覚醒時には膨大な量の知覚情報が脳に入り込んできますが、睡眠中は新たな知覚情報に接する頻度が減少します。これを「干渉説」と言います。
このことにより、睡眠は記憶した事柄の忘却を抑える効果があり、以下のような実験結果がある。
英単語を覚えてから、1時間経過した段階で実施したテストa、7時間睡眠後に実施したテストb、7時間起きたままで実施したテストcの結果を比較すると、最も成績が良かったのは、bで、ついでa、そして一番成績が悪かったのがcという結果でした。
このことから、睡眠は忘却を防ぐだけではなく、記憶の向上にも関与しています。
何かを覚える意味記憶などの宣言的記憶の場合、脳波δ波の活動が活発である状態、睡眠段階のStage2/Stage3/Stage4の状態が長ければ長いほど記憶の向上率は高くなります。
よく、一夜漬けで勉強するという方がいますが、このような要因を考えると逆効果という事が分かります。
また、手続き記憶は、Stage REMの状態が長ければ記憶の向上率があがります。
夢と記憶に関しては、レム睡眠時にみた夢は、断片的な場所や言葉などの意味記憶に関するものが多く、ノンレム睡眠時にみた夢は、ストーリー性にのあるエピソード記憶に関するものが多く、夢の記憶内容は、1日前の出来事と1週間前の出来事が多いとされています。
まとめ：生産性のある1日を送るには
こういった記憶と脳との関係性を理解したうえで、日々の作業の集中力・注意力・認知力・記憶力などの「生産性を高める」為の取り組みとしてこちらの記事で紹介しています。
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